原発推進は間違い

1986年4月に史上最悪の事故を起こしたウクライナ北部のチェルノブイリ原発では事故後30年以上たっても廃炉作業が始まっていない。昨年11月にコンクリート製の「石棺」で囲われた4号機をさらに覆う巨大なアーチ型シェルターが設置され、石棺の解体を経て廃炉作業に入る計画だが、原子炉内は大量の放射性物質が残っており、作業は長期にわたりそうだ。

5月上旬にチェルノブイリ原発を視察した世耕弘成経済産業相を案内した同原発のユリア・マルシュチ国際協力・情報課専門官は「(4号機内には)溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)などが大量に残っている。半減期が長く非常に危険なもので、しっかり管理しなくてはならない」と説明した。

今年中にシェルターの密閉作業が完了し、石棺の解体作業が始まる予定。シェルター内部にはクレーンが設置され、2023年までに石棺の解体を終える計画で、その後に核燃料や構造物を取り除く廃炉作業に入る。ただ、紛争が続くウクライナは財政状況も厳しく、作業が順調に進むかは不透明だ。

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